住宅ローン審査前のちょっとした注意で審査落ちのリスクを軽減
住宅ローンを組むためには審査を通過する必要がありますが、これがなかなか厳しいという話を耳にすることは多いと思います。実際に厳しいです。
ある程度大まかな審査項目は分かっているので、これらに注意を向けることで、審査に通りやすいか、落ちやすいか、を判断することもできます。
まずは次の注意点をチェックしてみて、審査をパスできるか自己判断してみましょう。
他社借入状況に注意
住宅ローンの審査では必ず「他社借入状況」を確認します。そのため、クレジットカードやカードローン、フリーローンを利用している人は特に注意しておかなくてはなりません。
過去に延滞などの金融事故を起こしているなら、個人信用情報機関に記録が残っているので、そこから審査に悪影響を与えてしまう可能性があります。金融事故の場合、きちんと返済すれば5年ほどで記録が消えるので、その期間は審査を控えた方が良いでしょう。
また現在借入していて住宅ローンの審査を受けるのも審査落ちの原因になるためオススメしかねます。きちんと返済し終わってから申し込みましょう。
自己資金に注意
最近でこそ自己資金が無くても組める住宅ローンが増えてきましたが、基本的にはある程度の自己資金が無いと審査に通りづらいので注意しておきましょう。
一般的には物件の20%前後は自分で用意したほうが良いといわれています。もちろん、用意できる金額が大きいほど銀行をはじめとした金融機関は貸し倒れのリスクが減るので審査に通りやすくなります。
まったく自己資金が無い状態で住宅ローンを組むのは結構ハードルが高いです。
返済能力を再確認
住宅ローンは借金なので、返済することが大前提。そのため審査では申込者の返済能力を詳しく確認しています。金融機関によって異なりますが、ボーダーとなる年収は200万〜300万円に設定しているところが多い様子。
また、各金融機関が定める年間返済率の範囲内でしか融資は受けられません。例えば、年収×30%が1年間の上限融資額…など。
正社員でないと安定した収入があるとはみなされないケースも多いので、フリーターや契約社員、自営業者は審査で有利になるように工夫しなくてはなりません(自己資金を多めに用意するなど)。
金利に注意
住宅ローン選びで後悔したことのランキングで必ず上位に入ってくるのが「金利」の問題です。金利は低いほど利息を小さくできるので、住宅ローン選びの基本だといえます。
特に注意しておきたいのは「変動金利or固定金利」です。変動金利は初期金利こそ低いものの、今後金利が上昇するリスクがあります。当然、市場によっては金利が下がることも。
一方の固定金利は契約時の金利が完済時まで続く、というものです。市場変動は反映されません。ただし初期金利が若干高め。これらの金利の特徴を把握し、少しでもお得になる住宅ローンを見つけられるように注意深く比較・検討しましょう。