金融機関によって住宅ローンの内容はかなり違うので検討は慎重に

住宅ローンを検討する際、どの金融機関でローンを組むのかはとても重要です。

 

ここで選び方を間違えてしまうと「あっちの金融機関の方がメリットが大きかったなぁ」と後悔することになりかねません。

 

一般市民にとっては莫大な融資金額となる住宅ローンだからこそ、きちんと見極め、適切な金融機関を選びぬかなくてはなりません。

 

どんな金融機関がある?

 

住宅ローンを取り扱っている金融機関は実にさまざまです。例えば、全国各地で支店を展開しているメガバンク。各地域に密着する地方銀行、住む街の身近な信用金庫、さらにはJAバンクなども住宅ローンを取り扱っています。

 

最近ではネットバンクも住宅ローンを提供しているところが多いので、自宅から手軽に申し込みたい!という方はメリットが大きいでしょう。これらの金融機関の中から「有名だから」「普段から付き合いがあるから」「近くに支店があるから」といった理由だけで決めるのは危険です。

 

住宅ローンは数千万円ものお金を借りるローンです。数十万円程度のフリーローンとはわけが違います。それだけに、返済期間は数十年にわたりますし、当然発生する利息もかなり大きなものになります。なんとなく金融機関を選んで、なんとなく住宅ローンの審査を受けて…というのは避けるべきです。

 

どんな基準で選ぶ?

 

金融機関で住宅ローンの審査を受ける前に、ある程度基準を設けておくと比較・検討しやすくなります。オススメの基準としては以下のようなものがあげられます。

 

金利

当然低いほど利息が小さくなるのでメリットが大きいです。変動金利、固定金利といったタイプも分かれているので要検討。金融機関選びで一番最初に検討したいポイントになってきます。

 

保証料・手数料

こちらも低いほどメリットが大きいです。特に毎月返済するたびに手数料がかかってしまうと、トータルで結構な金額になりかねないのでチェック。

 

保証料は「万が一返済できなくなったとき」に備えて保証会社に支払う費用。当然少ない、あるいは無料の方が良いですよね。

 

店舗の場所

自宅の周辺や職場の近くに住宅ローンについて相談できる店舗が多いところの方が何かと安心。

 

何度かやり取りすることになるので、近いに越したことはありません。車を持っているなど、移動手段があるなら優先度はそこまで高くはありません。

審査のスピード

 

住宅ローンの審査は結構な日数がかかります。場合によっては、申込みから契約まで半年以上かかるケースも。

 

そうなるとお金が必要な場面でまだ契約できていない…といった場面も想定されます。できるだけ審査スピード・対応の早い金融機関を選びたいものです。

 

住宅ローン付帯

金融会社としても住宅ローンを組んでほしいので、他社と差別化するために付帯サービスを用意しているところがあります。

 

例えば、特約のひとつとして「住宅の売買契約が破棄されたら着手金を返還」「提携家具メーカーの割引」といったものがよく見受けられます。

 

そのほかにも、火災保険の割引、特定疾病特約なども。金利にさほど差が無いなら、付帯サービスで選ぶのも良いですね。

 

コンサルタントの質

簡単には見極められませんが、とても大切なことです。仮審査を受ける前の相談などで見極めたいところ。

 

ほぼすべての金融機関は無料で住宅ローンの相談を受け付けています。長い付き合いになるので信頼できる人物が見つかると心強いです。

 

モーゲージバンクを視野に

 

モーゲージバンクは日本ではまだまだ知名度が低いですが、海外では割と一般的です。銀行などの金融機関は利用者の預金を資金として運営していますが、モーゲージバンクは違います。

 

住宅ローン債権を証券化することで、金融機関が莫大な資金を持たなくても住宅ローンを提供できる、というもの。身近なものだと「フラット35」がこれに当たります。

 

要するに、潤沢な資金や規模、知名度の無い金融機関でも適切に住宅ローンを提供できる体制が整っている、ということです。「有名な金融機関だからここが良さそう」と考えるのは早計。

 

まとめ

 

各金融機関によって、住宅ローンの内容にずいぶんな違いがあることが伝わったでしょうか。

 

最終的にはどこかひとつに絞る必要がありますが、候補は多いに越したことはありません。しっかりと長く付き合える金融機関を探して審査を受けてみましょう。

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